今の経済に足りないもの~三方よしの必要性~

ついに発見してしまいました。いや、発見という表現は正確ではありません。なぜなら、前から知っていたからです。ただ、気付いていなかった。この言葉の意味、価値、重要性に。そして最近ビジネス関連で話題になる様な話を見聞きしていると、どうしても感じてしまう違和感や嫌悪感。その原因。世間一般のビジネスに対する姿勢に最も足りていない考え方。それを発見してしまったのです。

その考え方というのは、“三方よし”です。きっと聞いたことはあるでしょう。日本の商売人にとっては馴染みのある言葉だと思います。「この考え方が重要? いまさら?」と思われるかもしれません。しかし、実践できているかどうか以前に、全く視点が無かったのですからお恥ずかしい限りです。

三方よしについては、コトバンクでこのように解説されています。

三方よし

「売り手良し」「買い手良し」「世間良し」の三つの「良し」。売り手と買い手がともに満足し、また社会貢献もできるのがよい商売であるということ。近江商人の心得をいったもの。

さらに、先日NAVERまとめにこのようなまとめ記事が上がっていました。

≫ 江戸時代から伝わる経営理念がWin-Winよりもイケてる

実はきっかけはこのまとめ記事を見たことでした。ぼくをこのまとめ記事に誘い込んだのは、『Win-Winよりイケている』という一言でした。Win-Winと言えば、相手も勝って自分も勝つ。それができなければ「No deal」。つまり取引しないという考え方。『7つの習慣』で有名な故・フランクリン・R・コヴィー博士が世界に広めた原則です。この原則の重要性はいたるところで言われています。

コヴィー博士のセミナーにも行ったことがある自分です。「Win-Winよりイケてるってどういうことやねん!」と、思わずツッコンでしまったわけです。

ぼくたちは忘れているのではないだろうか……?

がだいぶ逸れてしまいました。元に戻りましょう。Win-Winというのは2者間における取引です。つまり売り手と買い手の2人です。しかし日本にはもうひとつの視点があったのです。それが「世間」です。商売とは、売り手と買い手が満足し、さらに世間(=社会)に貢献できるものでなければならない、というわけですね。

問題提起をしたいのはここからです。今の社会、どうでしょう? 売り手と買い手だけで満足していませんか?

売り手が儲かればいい、というのはもちろん論外です。しかし、一方で「買っている人も満足しているんだから」とか言ってビジネスを正当化している人(企業)がいます。どう見ても悪影響を与えるであろう商品やサービスを、買い手本人が満足しているからという理由で売っている。そういう業界は実は身近にあります。

特定の業界を挙げるのは問題があるかもしれませんが、あえて挙げます。

個人的にはパチンコ業界なんてまさにこれだろうと思います。社会的に何か価値があるのか? 意味があるのでしょうか? 自分もやったことはありますが、はなはだ疑問です。ソーシャルゲーム業界もこの傾向が感じられます。インターネット上でビジネスをしている輩にも多いです。

しかし、そこに社会的な価値はあるでしょうか? 自社が儲かって、お客が満足しているならいいじゃないかという理論でビジネスをすることに意義はあるのでしょうか?

これは真剣に考えなければならないな〜と思います。

 

追記

よく、企業の社会貢献の例として、清掃活動をしたりボランティアへの参加などの事例が挙げられますが、ぼくはこれのどこが企業として社会貢献なのか分かりません。個人としてやるのはいいと思います。しかし、企業の名前の元行うのは違うと思います。ビジネスをしているならビジネスで社会貢献できるよう努力してほしいのです。

それができない商品・サービスは市場に広めずに引きこもっていて欲しいです。経済が「経世済民」という言葉の略語であるように、本来の経済活動の意味に立ち戻った方がいいのではないでしょうか?