選挙と商売

選挙が近くなってきましたね。

選挙に興味があるかないか分りませんが、選挙活動はビジネス活動と関わりが深いので本日は選挙とビジネスについていくつかのトピックをコラム的にお送りして行きたいと思います。

スピードが大事

解散が宣言されてから、だいたい1ヶ月の間に選挙活動は行われます。

この間に、選挙用のポスターが出来たり、キャッチコピーが出来たり、キャンペーン用のサイトやCMを用意したり、わずか1〜2週間の内に準備を整えます。

このスピード感は、一体なんなんだと思うのはぼくだけでしょうか? 政治の現場ではのらりくらりとしか行動できないのに、選挙になったとたんこのスピード・・・立法の問題ではなく行政の問題ですかね?

ともあれ、ビジネスにおいてもスピードは重要です。むしろ一番重要なんじゃないかと言ってもいいくらいです。

ぼくもこのスピード感の無さには、何度も悩まされてきました。

いくら良いアイデアがあっても、いくら良い商品を思いついても、いくら良いビジョンが描けていても、実行しなければ何の意味も価値もありません。その実行へのスピードが早ければ早い程、フィードバックを得られ、本当に価値があるのかどうか判断ができ、次へのステップが見えてきます。

そこそこで実行してみる、という勢いが大事です。完成度6・7割あればもう実行していい段階です。完璧主義はビジネスにおいて邪魔者でしか無く、行動を鈍らせ、チャンスを逃し、結果を遠ざけます。

回避策は “ペナルティのある締め切り” を用意するということです。

選挙も締め切りがあるからこそ、あの凄まじいスピードで行動するのでしょう。政治の現場では締め切りが無いに等しいですからね。予算編成が遅れても、彼らにとっては痛くもかゆくもないんでしょう。

選択肢が多いと決められなくなる

兎に角、政党が乱立している今の状況。有権者としては一体どこを選べばいいんだ!? と悩んでしまうのではないでしょうか?

それもそのはず、人は選択肢が多くなると選べない、決められなくなるのです。

ある有名な実験があります。試食できるジャムの数と、ジャムの販売数に関する実験です。24種類のジャムを試食できるようにした場合と6種類のジャムを試食できるようにした場合、どちらの販売数が多いかを比較したところ、なんと6種類の方が24種類に比べて10倍も売れたのです。

選択肢が多くなると選ぶ事ができず、選択肢が少ないと選ぶ事ができ、販売につながったという実験結果です。

政党の数にしても選挙の争点にしても、数が少ない方が決めやすいのです。小泉さんが、「郵政民営化の是非」を問うた時の選挙はとても分りやすかったわけです。投票率が低いのも、この辺が関係しているのではないかと思います。

いずれにせよ、商品ラインナップは絞る。選択肢は少なくし違いをはっきり示す。ユーザーにとって欲しい行動・ゴールはなるべく1つにする。これらを意識したサイト作成が必要です。

消費者と販売者に共通する “敵” をつくる

選挙では各政党が、他党の批判を繰り返す場面がよく見られます。あそこの党の政策はここが問題だ、しかし、自分たちの党ならその問題を解決できる・・・と。

アメリカの選挙では、ネガティブキャンペーンが露骨に行われます。敵ははっきりしていますので批判合戦が盛んです。

共通の敵(=問題)を共に打倒していこうという姿勢は一体感を生み、メッセージが届きやすくなります。ビジネスで言うならば、消費者が抱える問題を敵とみなし、その問題を一緒に解決していける販売者としてポジションをつくることができれば、セールスの敷居はぐんと下がるわけです。

このように、消費者と共有できる問題を表面にあぶり出し、一緒に解決していこうとするメッセージを常に発信していくよう心がけてみてください。

そして、解決のためには商品を買ってもらったり、サービスを利用してもらう必要性を感じてもらうのです。自然と売上が伸びる事間違い無しです。