140文字で人の心は動かせるか?

なたは嫌いな食べ物がありますか? ぼくにはあります。ニンジンのグラッセです。ステーキやハンバーグには必ず添えてあるあれです。ニンジンは好きです。冬は丸ごと一本湯がいてポン酢で食べたりもします。でもグラッセがダメなんです。あの甘ったるさが無理すぎます。吐き気がします・・・。

もう一つ、嫌いではないのに食べない野菜があります。その野菜は存在感がないというか、、、そもそも食べ物として認識していなかったというか、、、別に嫌いでもないのに食べていなかったのです。

それは、、、

「パセリ」です。

パセリ

「パセリ」って、お弁当やお寿司に添えられている緑でギザギザのバランみたいに、どうも食べ物ではなく飾りというイメージがありませんか? 料理に彩りを添えるものであって食べ物ではない、そんなイメージを持っていました。なので、好きとか嫌いとか以前に、食べようと思っていなかったのです。

でも、この前料理に添えられていたパセリを発見したときは違いました。飾りではなく、食べ物としてそこに存在していました。「これは食べなければならない!」という脅迫にも近い衝動に駆られていました。そして、明確な意思と使命感を持って、ぼくはその緑でちっちゃな野菜を口にしたのです。

なぜぼくは、それほどの衝動に駆られたのでしょうか? 普段は見向きもしないパセリに感心を注ぎ、使命感を持って味わったのでしょうか?

食習慣を変えさせた 140 文字の言葉……

ぼくにその変化をもたらしてくれたのは、この文章でした。

昔どっかでみた、TV取材『出荷されるパセリの9割(うろ覚え)が残され捨てられている現状についてどう思われますか』パセリ農家のおじさん『そうですか…おいしくできたと思ったんですけどね…』というやりとりが忘れられなくて、それ以来出されたパセリは残さず食べてる 今日も食べた

これは、一時 Twitter 上で出回っていた文章です。この文章に触れた多くの人が「これからはパセリを食べよう!」と決意したと聞きます。ぼくもそのひとりです。

情報元となっているテレビ番組は、NHK の「ためしてガッテン」だったようです。この文章を見たとき、なんだか申し訳ないような気持ちになりました。農家の人の顔が頭に浮かび、悲しい表情が見て取れました。その表情をイメージすると、罪悪感にも似た感じがしました。そして、パセリにも申し訳なくなりました。

その後ある料理に添えられているパセリに出会い、ぼくは決意を行動へと変えたのです……。

ストーリーが人を動かす

ハーメルンの笛吹き140 文字にも満たない短い文章ですが、そこにはストーリーがあり、感動するポイントがあり、どういう行動を取るべきかという方向性も暗示されています。

人を動かす感情のトリガーは「罪悪感」でしょう。また「いい人でありたい」とする欲求も働いているでしょう。

曖昧ながらも 9 割という数字や農家の人の声が物語に具体性を与えていて、頭にイメージが浮かびます。そしてこのツイートをした人自身の行動の変化は、ぼくたちに変わるべき方向性を示してくれています。

人が動くときには、必ず感情の動きがあります。そして感情を動かす最も一般的なものはストーリーです。この短い文章には、時間・登場人物・出来事が盛り込まれています。十分ストーリーと言えるでしょう。あなたも商品・サービスを売りたいと思うなら、人の心を動かす必要があります。そのためにも商品・サービスにまつわるストーリーはないか、ぜひ探してみてください。

例えば、、、開発秘話お客さんの体験談などはすぐに使えるはずです。そうやって、言葉は人の行動を変えていき、あなたの商品・サービスが必要だ! と思うようになるでしょう。

言葉の力ってすごいですね!