洗剤のYouTube動画広告から学べる広告表現のポイント

最近、動画の話が多い気がしますが、ちょっと YouTube を見て仕事をさぼって休憩をしていると、おもしろい広告を発見しました。YouTube にはいくつか広告のタイプがありますが、その広告は動画を再生する前に強制的に再生されるタイプの広告です。しかも、スキップができません。5 秒ほどしたらスキップボタンが表示されるタイプとは違い、最後まで見続けないといけないのです。ただ、この動画、なかなかよかったです。

食器洗い器用の洗剤の広告だったのですが、何を一番アピールしていたと思いますか? 油汚れがきれいさっぱり落ちることでしょうか? 手間が省けることでしょうか? 除菌できること? 使い方が簡単なこと? それともお手頃な価格でしょうか?

もちろんどれも違います。こんなことをアピールする広告じゃ、わざわざ取り上げたりはしません。では何をアピールしていたのか?

答えは・・・

子どもと触れ合う時間が増える、ということでした。

食器洗い器にこの固形洗剤を入れて 30 分、たったそれだけで食器がきれいになる。今までの手間が省けて新たに生まれた 30 分。その 30 分で子どもと何をしますか? ということを問いかけていました。動画広告の中では、2 歳くらいだったか、それくらいの子どもと一緒に英語の教材かなんかで遊んでいるお母さんがいました。

洗剤の汚れを落とす能力については一切言及していません。どれだけ油汚れを落とせるのかとか、除菌力があるのかとか、全く触れていないんですね。

これはぼくたちがついついやってしまう特徴売りではなく、変化・結果・体験、つまりベネフィットを売っている広告です。しかも、生活シーンに根付いたベネフィットです。専門的な言葉では立体的ベネフィットなどと言ったりもします。見込み客の生活シーンがどのように変わるのか? その商品によって、どんな生活の変化が生まれるのか? ということを見事に表現していました。

また、そこに訴求ポイントを絞ってアピールしていることが素晴らしいですね。だいたい広告の間違いで最もやりがちなのが、あれもこれも、色々な特徴やメリットを伝えようとしてしまうことです。しかし、それだと相手はこのように感じます。「で、結局その商品、わたしに何をしてくれるの?」と。

あなたも商品を広告でアピールするときは、その商品がお客さんの生活を、どう変化させてくれるのかを考えてみてください。特徴を売るのではなく、変化・結果・体験を売るわけです。そして、その変化・体験こそが、お客さんの求めているものだということを忘れないでください。