1000万を回収し損ねた22歳のツワモノ

「いい自転車乗ってますね」

金曜日の 20 時頃。ぼくはその時、御堂筋という大阪市では有名な南北に走る通りを自転車で北上していて、交差点で信号待ちをしていました。同じく信号待ちをしている人の中に、自転車に乗っている若そうなにいちゃんがいました。

ぼくが赤信号で停まった時には既に彼はそこにいて、ぼくが横に並ぶと、なんとなくにやけた感じの視線を向けてきました。ぼくは彼を一瞥し、「早く信号変わらんかな〜、寒み〜な〜」などと思いながら、信号待ちをしていました。そしてまさに信号が青に変わろうとしたその時、その彼から突然話しかけられたんです。いい自転車乗ってますね、と。

なるほど、大阪らしいな。とか思いつつも、褒められているのだから悪い気はしません。「でも中古なんですよ。」とか言いつつお互い自転車をこぎ出します。並走しつつ、彼は自転車に詳しいらしく、ぼくが乗っている自転車のことをあれこれ絶賛してくれるんですが、そこははしょりましょう。

彼は仕事に向かう途中だったんですが、現場にたどり着くまでずっと一緒に話ながら自転車を北に走らせていました。15 分から 20 分近くは一緒に走ってたんじゃないかと思います。そして話はおもしろい方向に展開していきます・・・。

お客さんに最大限のお金を出させる

お金を胸ポケットから出す
の仕事はいわゆる客引き。キャバクラとか風俗店とかにお客さんを呼び込む仕事をしているんだとか。ちょうど仕事に向かう途中だったわけですね。ちなみに、方向は一緒でしたが、ぼくは “そこ” に向かっていたわけではありませんよ。

彼は 22 歳だったと思いますが、かなり成績がいいらしく、彼が今の現場に行くようになって、すぐにトップになったらしいです。フリーでやっていて、いくつか契約いている店があり、そこへ紹介するという業態のようです。

そして、興味深かったのが、経験を積むとお客さんをどの店に連れていくべきか分かるようになる、って言っていたことです。どういうことかというと、「この人どれくらいお金出せるかな〜」ということが分かってくると。口では「安いとこで」と言っていても、言葉だけからは分からない部分を感じ取り、なるべく売上が最大化されるようにしているんだとか。

どうせどこかで使われるお金なら、うちのところで使ってくれ、というマインドは見習いたいですね。

女の子と会話していると思ったら、実は違った……

チャットレディ
こからまた全然違う話になって、チャットレディって知っていますか? インターネット上で女の子と会話するサービスですね。時間制なので、売り手としては出来るだけ長く女の子とお客さんに話し続けてもらいたいわけです。でもそういうのって女の子のトークスキルとか、資質とかに関わってきそうだと思いませんか?

普通の会社で言えば、営業マンが女の子です。優秀な営業マンなら多くの売上を上げてくれるように、優秀な女の子ならお客さんのサービス利用時間を最大化してくれる、売上に貢献してくれるでしょう。でも、実は違いました。女の子のスキルに依存する様なビジネスモデルではなかったんですね。

どういうことかというと、実はチャットレディたちは指示通り話しているだけなんだそうです。そして、裏には複数の女の子に指示を出しているマネージャーみたいな存在がいて、彼はその仕事をしていた時もあったそうです。要するに、チャットレディを利用するお客さんは、女の子と会話しているように見えて、実は裏で仕切っている野郎と会話していたんですねw

ですので、売上を左右しているのは、女の子じゃなくて裏で仕切っているマネージャーのスキルだったわけです。でも結局そこの会社の社長さんともめて辞めたらしいんですが、その時会社の金庫に預けていた給料が 1000 万くらいあって回収していないままだそうです。

業界の裏側を知るのはおもしろいですよね。逆に言うと、業界の裏側を見せてあげると、お客さんの興味を引くことができますね。昔それで成功した広告がありました。

さて、何の落ちもありませんが、今日はこの辺にしたいと思います。